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皆は私を笑い殺す気だとしか思えない。
大人数チャットで黙ってるのは、大体笑いすぎの腹痛で文字を打つ余裕がないからです。
それくらい毎回笑ってる。笑ってストレス解消、鬱と無縁の生活万歳。

先日白天幕でフェーンさん、バラカートさん、イヴォンカさん、アリババさん、ティスアちゃんにお相手していただきました。
ティスアちゃんとは見事な同時入室。これはもう仲良しフラグだと思っていいよね!

 話を聞いた時は驚いた。もう何十年も会う事のなかった『妹』の最近を聞いた時は。
昔からどこか抜けた子だったが、それは今でも健在らしい。
らしいといえばらしいが、人間の間で積んだ経験に成長が見合っていない。感じた頭痛はきっと錯覚ではなかろう。

 出発した街においてきた、とあの子の現在の家族は言うが、残念ながらあの子の性格を今一つ理解できていない。
その状態で置いていかれたあの子が、大人しくあの街でなど待っているわけがない。
持たせていた守り石の気配を探ってみれば、案の定街よりややずれた位置に移動していた。
あまりにも遠い事と、何しろ渡してから相当な年月が経っている為に効果が薄れているのだろう。反応は微弱で今にも見失いそうだ。
幸い隊商は直ぐに次の街へ着き、慌しくはあったがジンの気まぐれさに慣れているリーダーは、彼女が抜ける事をさして問題視しなかった。

 手続きの最中に顔見知った人々に別れを告げ、星読みと地理に詳しい物に反応のある方角に何があるのかを見てもらう。
他にもやる事は山ほどあった。まずは出発したナツメヤシの街へ戻らなくてはならない。
これは幸いにしてその方向へ向かう隊商がいたし、距離的にもそこまで離れていなかった為、最悪一人で戻る事もできる。
本来ならばあの子の今の家族だという少年も連れて行きたかったが、商人の家系に連なる少年は、この隊商が最終目的地としている街に外せない用があるという。
用が済み次第追いかけてくるというのだが、気まぐれに進む隊商任せでは、何時まで経っても合流など望めない。
知り合いの召喚士に相談して何とか策を講じてもらったものの、その策がまたやっかいで…いや、これはいい。
何もないよりはずっとマシなのは確かなのだから。

 星読みたちが予想した通り、どうやらあの子が向かっているのは『砂走りの街』で間違いがないらしい。
「まずいな、距離がある上にあの街を知っている者は少ないと聞くぞ」
「悩んでても仕方ないでしょ。アタシは早く帰りたいんだから、さっさと見つけてよね」
らくだに揺られながら地図を睨むアイリーヤの肩で、小さな少女が甲高い声を上げる。
「この隊商もどこまでその方向に行くかわからんな。先に途中で抜けるかもしれん旨、伝えておくか」
「ちょっと、無視!?」
「耳元で叫ぶな、難聴になったらどうしてくれる」
「ふんだ、いっそ聴覚なんて失くしちゃえばいいのよ」
小さなルフは物騒な事をいう。

 知り合いの召喚士が容易した策は、互いにいる場所が感知できるというルフ達だった。
これはその片割れ。風の属性を持つルフで、外見は少女だ。
手持ちの指輪に入れてもらったのだが、これが大人しくしていられない性格で、呼びもしないのに出てきては甲高い声でよく喋る。
性格は最初から難ありと言い渡されていた為に覚悟していたが、聞き分けのない子供そのものだった。
それでも、人間やジーニーよりはジンの言うことを聞くのだという。

 しかし旅は道連れとは良く言ったものだ。
たとえ聞き訳がなくていたずらばかりして、毎日うるさく周りを付きまとう存在でも。
たった一人で旅をするよりはマシだと思えるようになるのだから。
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