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ジンて飛べるんだよね、と先日の天幕で思った。
姉は普通に飛んだりしそう。でもって何か面倒が起きる前に避難して高みの見物。
妹は基本的に歩く。飛べるとかは多分普段忘れ去ってる。歩いた方が落ち着くタイプなんだと。

ついでに色々比較してみる。
姉は割と平穏な人生(?)歩んでる。口調は実は素じゃない。
妹は人間と暮らしてきたから、そう言う意味では波乱万丈かも。口調は紛れもなく素。

姉は変化を望みながら停滞に甘んじる人。
妹は常に変わり続ける状況に身を置く人。

何にも揺るがず全てを飲み込む大海と、栄養を受けて成長を続ける植物の差。
自分では変わることが出来ない大海と、めまぐるしく変化を遂げる植物の差。

カジュ、という名前を聞いた時に引っかかる所はあった。
記憶の中にいた子供が確かそんな名前だった。ほんの数日だけ行動を共にした小さな面影。
記憶力はいいはずだし、何せ出会った状況がひどかった。たかだか五年程前の事、忘れようもないはずなのに、何故だか情報と記憶が結びついては来なかった。
まさか、という思いがあったのかもしれない。

けれど見えてきた後姿は確かにあの面影を残すもので。
あの日黙って見送った小さな後姿は、今見上げる程の成長を遂げてそこにあった。
「あれ、商談中かな」
「お客様ですねー」
セトとラナーシャが呟く。
確かに、開いた露店の店先で客と思しき人物と会話をしている。
「しかし、どうみてもあれは値切り交渉だな」
「あー…また言われるままに値段下げちゃうんだろうな」
呆れたように呟く言葉を聞くに恐らくこんな事は日常茶飯事で、お人好しなところは相変わらずらしい。
先日『人に掛かる迷惑は少なく、自分にふりかかる災難は多い』と評したのは自分だったが、ここまで変わらないのもいかがなものか。
すたすたと歩いて背後に立つ。彼は気付かない。
昔のように襟首をひっつかんでやろうかと考えたが、今と昔では背丈が逆転している。
伸ばしかけた手を下ろすのも何か悔しくて、丁度目に入った髪をつかんでひっぱった。

「生きていたのは何よりだが、そのお人好し加減はいい加減に直さないと命に関わるぞ、カジュ?」


ええと、整野さんとこのカジュさんと実は知り合いだったよ、て話でした。
名前なしで整野さんとこの漫画にちょろっと出てます。実は関係者に拾われてたラナーシャはたぶんスキルに『幸運』ついてる。若しくはLUK高い。
初めて出会ったのはカジュさんが14歳の頃ですよ。その頃はアイリーヤの方が背が高かったんだ。
でもって襟首ひっつかんだ事があるんだ。
ジンて昔の知り合いってフラグが立てやすくていい。
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