忍者ブログ
09

1 2 3 4 5 6 78 9 10 11 12 13 1415 16 17 18 19 20 2122 23 24 25 26 27 2829 30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

座右の銘みたいなものかな、中の人の。
無駄って言ってしまったら、どんなものでもそれまで。

持ち物リストを作ってみたり(中の人忘れっぽいし)、某ファンクラブのバナーをぺたぺたしてみたり、放置しまくってた絵の色を塗ってみたり、本館の文章をがりがり書きなぐってみたり、今日は色々しました。
明日は残業だからさ…そして明後日は超早番だからさ…暇なの今週でたぶん今日だけなんだよね!


 縁があればまた巡りあう事もできると、誰かが言った。
だからいつかきっと、再会するのだろうと漠然と思っていた。
そして何の因果か、一人の人間を通じてまたその縁が繋がったのだ。

 目の前には自分より若干年若い少女。その「少女」が見かけだけで、中身が自分などよりよほど経験を積んだ「女性」である事を、ラナーシャは痛いほど知っていた。
そろそろその日の興行へ出かけようと準備をしていた矢先、彼女は天幕の入り口に現れた。
記憶と寸分違わぬ容姿、口調、雰囲気。
何年経っても彼女は彼女でしかないのだと。それは示していた。

「さて、大体の事情はエイリユウラの方から聞いているが、お前の口から言いたい事があるなら聞こう」
その場に静かに座しているだけなのに、妙な威圧感をラナーシャは感じていた。
「いえ、何もありません。アイリーヤ姉様」
言えば最後まで何も言わずに聞いてくれただろうが、主人であるエイリユウラが既に説明をしている事を、自分が繰り返す事はあるまい。
それに説明が今一不得手な自覚のあるラナーシャは、ただ黙って叱られる方を選んだのだ。
尤もこの姉の場合
「そうか。私から言いたい事は一つだけだ」
やはりジンであるが故か
「集合時間と次の行き先くらいはちゃんと確認しろ?」
論点が少し人間のそれとはズレている。
「…はい。申し訳ありません」
それでもそれが自分に必要な事であるのも、覆しようのない事実ではあるのだ。

 これからどうするか、とアイリーヤは考える。ラナーシャは無事見つかったが、彼女の主人であるエイリユウラはかなり東の方へ移動している。
二人だけで渡るのは自殺行為であるし、そもそも自分から連れて行こうという気持ちは、アイリーヤには全くなかった。
来るなら向こうが来るだろう。どのみちエイリユウラの生まれた集落はここよりさらに西にあるのだ。
戻ろうとするなら必然、砂漠の方へ戻って来ざるをえない。
互いの位置はわかるのだ。近くまで来た時に引き合わせればいい。
しかしそれを口にして指輪に宿るルフに聞かれてしまうと厄介なので、沈黙を守るのが得策というもの。
機会を見て、さっさとこちらの隊商に登録を済ませてしまおう。
その後に起こる大嵐を予想しないではないが。

「僕もそろそろ口を挟んでいいのかな」
同じ天幕を使っている関係上、ずっと姉妹のやり取りの脇で座っていたセツィアツィルトが口を挟む。
「「どうぞ」」
すばらしいまでに息の合ったユニゾン。
暫く離れていたというが、二人の縁はかなり強いものなのだろうという事が容易にわかる。
「お腹減ったからさ、そろそろ御飯でも食べに行こうよ」
なのに口から出た言葉は、今までのそれなりに緊張した空気を瓦解させるもので。
「あ、じゃあカジュさんも呼んで皆でどこか行きましょうか」
さらにジンばかり集まればそんな空気に歯止めをかけるものもなく。
「この時間なら露店でも開いてるんじゃないかな。拾っていけばいいよ。
 僕苺のタルトが食べたいな」
あっという間に話題は食に移る。
「この時期と地方で苺は難しいだろうな。目だった特産品は工芸品ばかりのように見えたが」
そして先ほどの話題など省みられる事もなく。まるで長年の友人のように和気藹々と天幕を後にしたのだ。


最後、セトさんが登場した辺りも普通にシリアス系の会話が続いていたのですが、どんどん長くなっていくのでギャグ方面(しかも微妙)に曲がりました。
ちょっと急角度だったけどね!
次の登録期間がきたら正式に登録してきます。
護衛って生活リズム人と違う気がするから、天幕は自分用の持ってると思われます。
寝てる時にごそごそやられると気になるしね…?

ちなみにこの後もう一個イベントがあるんですが、肝心の被害者さんとの相談が煮詰まってないので出せない…
PR
コメントをどうぞ。
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

36  35  34  33  31  30  29  28  27  26  25 
天幕天幕 今際の際
忍者ブログ [PR]